文部科学省への署名・要望書の提出
精神疾患の偏見をなくすにはどうしたら良いか。シルバーリボン運動の活動理念にもなるそのテーマ。
偏見を生み出す要因や構造など、掘り下げて考えてみると幾つもあるかと思いますが、シンプルに精神疾患に対する情報の不足と偏ったイメージが大きく影響していると思います。
そして情報の不足と偏ったイメージを是正していくためには、早い段階で正しい情報に触れること、そのための教育を施していくことが重要だと、我々シルバーリボンジャパンも以前からこのように考えていました。
そのような中、以下URLの「義務教育で精神疾患を教えて偏見を無くしてほしい」という署名活動の発起人の森野さんからご連絡をいただき、署名活動の存在を知り、その活動に携わる方々とのつながりが始まりました。
キャンペーン · 義務教育で精神疾患を教えて偏見を無くしてほしい · Change.org
我々とネットワークがある団体を紹介し、やり取りをしていく中で、森野さんをはじめ活動のコアメンバーの皆さんが、署名活動を通じて目指しているものが、シルバーリボン運動の活動理念に大きく重なるということから、団体名称に”シルバーリボン”を入れた「シルバーリボンの会」とする名称使用の相談があり、我々はそれを快諾しました。団体こそ異なれど、精神疾患の理解促進・スティグマ払拭という共通の目的を達成するため、共に協働していくことを決めました。
そして先日の令和3年3月19日、文部科学省に集まった署名と要望書を提出することになり、提出後に同省での記者会見に臨みました。
以下に記者会見の同席者を記載します。
シルバーリボンの会 森野代表、西野氏
特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボ 宇田川代表
一般社団法人日本精神科看護協会 吉川会長
こどもぴあ 大阪大学大学院医学系研究科准教授 蔭山先生
特定非営利活動法人シルバーリボンジャパン 代表 関
記者会見では、小・中学校から精神疾患に関すること(メンタルヘルスリテラシー)を教えていくことの必要性や、教師に向けた研修の実施等々、提出した要望書に盛り込まれた内容を改めて訴えました。
そしてその様子は、翌日のNHKニュースでも取り上げられました。(後ほど動画もUPいたします)
この度のアクションは、今後につながる重要なアクションかもしれませんが、目的を実現するための過程の一つでもあります。
精神疾患を患い、疾患そのものだけでなく、周りからの無理解や偏見などで更に苦しい状況に置かれる当事者やその家族の負担が軽減し、前向きに自分らしく生活できる、リカバリーに向かいやすい世の中を実現させることこそ、我々の目的であります。
その目的の実現を目指して、今後も尽力していきたい。このように思っています。
引き続きシルバーリボン運動を、よろしくお願いいたします。