第20回 日本うつ病学会で出展・発表しました
2023年7月21日(金)~22日(土)の二日間、仙台国際センター展示棟で行われた日本うつ病学会に、シルバーリボンジャパンとしてポスター展示ブースに出展し、代表の関は、二日目のシンポジウムで発表を行いました。
シルバーリボンジャパンとしてはしばらくぶりに精神医療保険福祉分野の学会参加となりましたが、特筆すべきトピックとして、学会でも当事者活動に対する関心や評価が高まっている印象を実感することができました。
ポスター展示ブースにしても、会場で一番目立つ場所に全国各地の当事者団体や家族会の活動が紹介されており、シンポジウムでも当事者の方々が発表する機会も多く見受けられました。
「当事者抜きに、当事者の事を語るな。」とのメッセージが、ようやく現実的に浸透してきていると感じることができ、とても良い傾向だと思います。
学会二日目に関が発表したシンポジウムでは、「主役と脇役:当事者・家族と専門家」というテーマで、「世界精神保健連盟次期理事長」かつ「公益財団法人こころのバリアフリー研究会理事長」の秋山 剛先生が座長を担われました。
シンポジウムは当事者の立場で「きらりの集い」を主宰する三桶 裕嗣さんが活動報告をしたのを皮切りに、家族の立場で全国組織の家族会「全国精神保健福祉会連合会(みんなねっと)」理事長の岡田 久実子さんが現在の活動に至るまでの思いなどを発表されました。
関は当事者の経験がありながらも、この度のシンポジウムでは専門家(専門職)の立場で、支援者の視点を取り入れながら、シルバーリボン運動(普及啓発)の実践などを発表しました。
その後、秋山先生の進行でシンポジウム参加者からの質疑応答にシンポジスト三者が応えるとの形式をとり、あっという間にシンポジウムが終了したとの印象でした。
それぞれの立場にある者同士が、時に意見が対立することもありながらも、それぞれの立場・視点・想いを尊重し、協力して共通する課題解決(スティグマの払拭)に取りかかることが重要であると再認識した有意義なシンポジウムだったと思います。
シンポジウムにお声がけいただきました秋山先生には、改めて心よりお礼を申し上げます。
学会の会場では、コンボさんやポルケさんともご一緒することができ、当事者が発表する幾つかのシンポジウムにも参加することができ、とても充実した学会だったと感じております。
そしてこの度の学会を企画・進行した関係者の皆さま方にも、心よりお礼を申し上げます。